夫の年収が600万円あれば贅沢できる?

多くの女性たちが結婚相手に求める年収600万円。

年収600万円の手取り額は個人差がありますが約460万円程度と考えられます。月給のみの換算では40万円前後になるでしょう。

参考までに、総務省統計局「家計調査 家計収支編 ー2020年ー」(2-3表)より、年収600万~650万円の二人以上世帯(全国)の月々の支出をみると以下の通りです。

消費支出:28万4040円

  • 食料:7万7807円
  • 住居:1万4879円
  • 光熱・水道費:2万2543円
  • 被服及び履物: 9200円   
  • 交通・通信費:4万6303円
  • 教育費 :9373円       
  • 交際費:1万5150円    
  • 保険・医療費:1万3779円 など

上記で注意したいのが、住居費が1万円台になっているところです。

家賃は賃貸の場合、家族の人数やエリアによって異なりますが、夫婦と子ども1~2人で生活するには都心部では10万円は少なくとも見積もっておきたいところでしょう。地方の場合には、10万円以下でも十分な物件が見つかるはずです。

また住宅ローンを抱えていても支出は上記より増えます。この他に非消費支出も必要となります。

上記から憶測できる通り、年収600万円は世間的に高年収であるものの、贅沢できる金額ではありません。シーズンごとに家族分の洋服を買い替えたり、夫婦で趣味に月々数万円費やしたりしているようでは家計が赤字になると考えられるでしょう。

また、年収600万円の男性が一人で家族を養い、子どもを私立一貫校に進学させることは不可能ではないものの、生活を切り詰めなければなりません。子どもの人数やどういう教育をしたいかによって教育費も大きく変わるでしょう。