トヨタ・ハイエースの「盗難防止対策・おススメ5選」

近年、車の防犯性能が進歩しており、盗難被害は減少傾向にあります。しかし、依然として特定の車種は、毎年多くの車が盗難被害を受けている状況です。

愛車であるハイエースを盗難から守るために、どのような対策があるのか確認していきましょう。

「タイヤロックやハンドルロックなど」物理的な対策

最近の自動車の盗難対策では、デジタル化が進んでいますが、目視で容易に「盗みにくい」と認識させる物理的な対策は大きな抑止力になります。

物理的に動かせなくする対策として、タイヤロックやハンドルロック、ペダルロックなどが挙げられます。

アナログ手法ではありますが「防犯対策されている」と感じさせ、「短時間で解除できないセキュリティが複数ある」と窃盗団に認識させることで、被害を受ける可能性を軽減できるでしょう。

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「セキュリティブラスト」窓ガラスに車体番号を刻印

盗難された車両は、ナンバープレートや車検証、車台番号を偽造や改ざんするなどをし、盗難車であることがわからないようにして海外に不正輸出します。

また、警察の捜査や税関での確認は、車台番号から盗難車両かどうか判断されるため、車台番号は特に重要です。

そこで有効な防犯対策がセキュリティブラスト(ガラス刻印施工)です。

セキュリティブラストは、車の窓ガラスに改ざんができない車台番号の刻印を行います。

そのため、窃盗団が改ざんした車台番号と窓ガラスの車台番号が不一致となり、改ざんがばれてしまうので、刻印されているガラスを全て交換しなくてはなりません。

費用や手間がかかるので窃盗団はガラス刻印施工車を避けます。車体番号の改ざんを封じることができるため、盗難に遭うリスクを大幅に下げる防犯対策といえるでしょう。

※セキュリティブラストとは、車両の窓ガラスに車体番号を刻印して盗難を防止するセキュリティシステムのことです。一般的にガラス4面に施工されます。

ただし、ガラスに刻印された車台番号から個人情報を知られるリスクがあります。運輸支局から「登録事項証明書」の書類の発行が認められた場合、第三者でも発行が可能です。

通常、第三者に個人情報が知られるリスクは少ないですが、デメリットとして押さえておくとよいでしょう。

リレーアタック対策「電波を遮断する」

近年、増加傾向にあるリレーアタックによる盗難。

リレーアタックとは、スマートキーが発する電波を利用してリレー方式で自動車につなぎ、ロックを解除してエンジンを始動することです。

リレーアタック対策として有効な手段は、電波の遮断です。電波の遮断方法としては、金属缶や市販されている電波遮断ケースを使用することでリレーアタックの対策になります。

また、トヨタ公式サイトにリレーアタックによる盗難の応急対策として「スマートキーの節電モード設定」が有効と記載されています。

リレーアタック対策は目視でできない防犯対策なので、前項でご紹介したタイヤロックやハンドルロックなどと組み合わせての防犯対策をおすすめします。

人目につく駐車場を選び、防犯設備を導入する

警察庁の資料では、約77パーセントが「鍵がない状態」で盗難にあっており、盗難の発生場所は、一般住宅で約37パーセント、駐車場で約28パーセントと、約3分の1が自宅で盗難の被害に遭っています。

自宅に駐車する場合は、センサーライトや防犯カメラ、簡易ゲートなど「盗難を妨害するもの」と「犯行意欲を奪う」2種類で防御策を講じましょう。

また、自宅以外の近隣の駐車場に停める場合は、できるだけ人目のつく明るい駐車場を選びましょう。人通りが多い駐車場は通報や目撃者が現れたりと危険性が高まるため、盗難のターゲットにされにくくなります。