パパに育休をとってもらって良かった?妻の本音
Aさんの場合、妻も同じく育休を取得していました。
2人目の出産でしたが、お兄ちゃんのときとは違う体力の低下を感じ、出産後もなかなか体調不良が治らなかったようです。
ただし育休手当が減ることを懸念して、育休期間は延長しないことに決めました。広く普及している「女性の育休」でも、やはり経済面での不安は払拭されないようですね。
夫が育休を取得したことに関しては、「お兄ちゃんのお世話も頼めたので本当に助かった」ということです。
Bさんの場合、経済的不安はさらに大きいものでした。自営業なので自分自身の収入はゼロに。しかし「今は貯金ができない時期」と割り切り、夫婦で育児を楽しむことを優先できたようです。
ちなみに国民年金には、「国民年金保険料の産前産後期間の免除制度」があります。
出産予定日または出産日が属する月の前月から4カ月間免除されるという制度です。自営業者が出産・育児をするときには、こうした制度を最大限利用することが大切ですね。
AさんもBさんも経済的不安を抱えていたものの、夫の育休には肯定的な感想を抱いていました。SNS等で厳しい声があがることもありますが、「他の人にもおすすめしたい」と感じたようです。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)