育休取得の現状
厚生労働省の「令和2年度雇用均等基本調査」によると、女性の育休取得率は81.6%、男性の取得率は12.65%です。
女性に比べればまだまだ少数派ではあるものの、推移を見ればここ数年で急激に上昇していることがわかります。
一方で「育休期間が5日未満の取得者の割合は28.33%」ということも明らかになっています。
「新生児期」や「里帰りから帰ってからの数日」など、夫がいてくれることで心強いコア期間はあるものの、「5日未満」の育休ではできることも限られます。
今後の制度改定にともない、男性育休が家族の戦力となる形で普及されることが望まれます。
まとめにかえて
男性の育休について、実際に取得した家族の本音や制度改正のポイントから見ていきました。
制度というハード面が整備されても、支える企業のソフト面ではまだハードルが残されています。
しかし数年前とは確実に情勢が変わり、取得率は今後も伸びていくことが予想されます。ここまで制度が整ってきたのは、先輩たちが長い期間をかけて声を上げ続けた結果とも言えます。
制度に課題が見つかるのであれば、次の世代につながるよう改善を求めていきたいですね。
参考資料
太田 彩子