「富裕層」というと縁遠い存在のように感じる方もいるでしょう。
野村総合研究所によると、富裕層世帯は2009年〜2019年の10年間で約45万世帯増加しています。
日本の平均年収は30年上がらず400万円台な一方で、富裕層は年々増加しています。
筆者は以前、証券会社に勤めていましたが、富裕層と呼ばれる方々には共通するポイントがあると感じていました。
今回は富裕層の世帯数を確認しながら、共通するポイントを3つご紹介します。
「富裕層」は日本で約2%も、年々増加傾向に
まずは野村総合研究所が総世帯を5つの階層に分類し、各々の世帯数と資産保有額を推計した結果を参考に、富裕層の割合を確認しましょう。
「純金融資産保有額」とは預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険などの世帯として保有する金融資産の合計額から、負債を差し引いたもの。
富裕層とは「1億円以上5億円未満」を保有する世帯で124.0万世帯。「5億円以上」の超富裕層とあわせると132.7万世帯です。
「3000万円未満」のマス層は4215.7万世帯ですから、富裕層になる難しさが分かります。
ただ2019年の「富裕層と超富裕層をあわせた世帯数」は、2005年以降、最も多かった2017年の合計世帯数126.7万世帯より6.0万世帯増加しているとのこと。
富裕層の世帯推移をみると、2013年は95.3万世帯、2015年は114.1万世帯、2017年は118.3万世帯、2019年は124.0万世帯と年々増加しています。
2009年〜2019年の10年間で44.5万世帯も増えていますね。
そんな彼らに共通する3つのポイントをひとつずつ見ていきましょう。