つみたてNISAやiDeCoで注意すべきこと2. 家計の資産全体から投資内容を考える

資産運用を考えるとき、「なるべくリスクを抑えたい」と、特に初心者の方こそ安定的な金融商品を選びがちです。

一般的にはリスクは「値下がりすること」「元本が減る」「損をする」と思われがちですが、リスクは「リターンの振れ幅がある」ことです。

将来大きく資産を増やしていきたいのであれば、選ぶ商品でリスクを過剰に抑えるのではなく、成長性のある資産を毎月買付しタイミングの分散でリスクを抑えていくのも良いでしょう。

また、つみたてNISAやiDeCo以外に貯蓄を保有している方も多いでしょう。

貯蓄と投資の違いとは

出典:金融庁

ご家庭の貯蓄全体からみると、場合によってはリスクを抑えすぎた運用になっている場合もあります。

運用を考えるときはご家庭の貯蓄全体を見渡して、どれくらいのリスクが取れるかを考えましょう。

つみたてNISAやiDeCoで注意すべきこと3. うまく使い分ける

つみたてNISAとiDeCoは主に投資信託を活用した制度です。毎月一定金額を積み立てていきます。

つみたてNISAの非課税投資枠は毎年40万円です。
一方、iDeCoは働く職場や、働き方によって掛金が異なります。

また、つみたてNISAの非課税期間は20年間(非課税投資枠は20年間で最大800万円)ですが、途中で売却をすることも可能です。

対して、iDeCoは、原則60歳にならなければ受け取れません。

年代にもよりますが、60歳まで原則引き出せないことを考えると、活用するとしても無理のない範囲で活用すると良いでしょう。

たとえばリストラや離婚、病気になったり働けなくなったりすることを考えると、お金を引き出す必要に迫られることもあるでしょう。

そういった可能性を考えると、はじめから「つみたてNISAは万が一のときでも売却できる資金・iDeCoは老後資金」と使い分けて、金融商品や積立金額を考えましょう。