終活の「断捨離」が持つ、特別な意味とは??
では、ふだんの断捨離と「終活の一環として行う断捨離」はどこが違うのか気になります。
結論から言うと、「極力残さないのがベスト」となるでしょう。亡くなればすべてのものが不要となるわけですから。
とはいえ、最期のときは突然やってくるもの。よって、終活の断捨離は「捨てる」行為よりも、大切な目的があります。
それが「整理整頓」です。
ふだんの断捨離が「捨てる」行為を軸とするのに対し、終活の断捨離は「整理整頓」なのです。
「最終的には捨てるものであれ、今は必要である」というものもあります。それをいかに整理整頓するか。これが終活の断捨離が持つ特別な意味といえるでしょう。
一番シンプルなのは、「箱」を使う方法です。
終活の断捨離は「箱」を使った仕分けが有効
まず、箱を複数用意します。そして、それぞれに「最終的にはどうしてほしいのか」を書いておきます。たとえばこんな感じです。
- 箱1:最終的に「開けずに捨ててほしい」
- 箱2:最終的に「開けて確認して不要なら捨ててほしい」
- 箱3:最終的に「残しておいてほしい」
- 箱4:最終的に「手続きに必要である」
このように具体的に書いておくと、遺された家族は一目瞭然です。
ここでポイントとなるのは、最初の「開けずに捨ててほしい」箱ですね。
たとえ家族であったとしても見てほしくないプライベートなもの(たとえば日記など)はあるでしょう。この一言を書いておくと、家族はわかりやすいです。
最終目的は「遺される家族に迷惑をかけないこと」です。