バンライフで注目されているクルマとは

バンライフで使われる車は、ボンネットが無いキャブオーバー車が多く使われます。これらキャブオーバー車の利点は、ボンネットを無くし、エンジンを前席の下に置き、一つの箱にすることで室内スペースを広く取ることができる所です。

その一方で、運転席の前方に衝突時に吸収するスペースが少なく、エンジンの真上に乗員が乗るため、振動や騒音が大きいという欠点もあります。

出典:ダイハツ「アトレー」

コストを抑える場合はスズキ・エブリイとダイハツ・ハイゼットカーゴ、アトレーと言った軽自動車タイプのキャブオーバーバンが良いでしょう。

後席を畳むと、コンパクトな車体ながら1.9メートル以上の荷室長に1.3メートル以上の荷室幅、1.2メートル以上の荷室高を実現。

660ccの小さいエンジンを搭載しているので、パワーが無いという欠点もありますが、ダイハツ・ハイゼットカーゴとアトレーには、64馬力を発揮するターボエンジンを搭載することで軽自動車の中ではパワフルなエンジンを搭載しています。

出典:トヨタ「ハイエースバン」

一方で、荷室の広さやパワーを重視する人に人気なのが、トヨタ・ハイエースバンや日産・キャラバンです。

一般的に街中で目にするロングボディの場合、ボディサイズは一般的な2リッタークラスのミニバンとほぼ同じサイズでありながら、3メートルの荷室長に1.5メートル以上の荷室幅、約1.3メートル以上の荷室高を実現しており、大人2人が横になってもゆとりがあります。

さらに、幅を広げて屋根を上げたワイド仕様の場合、3.5メートルの荷室長に1.8メートル以上の荷室幅、約2.2メートル以上の荷室高を実現。

このサイズになると車体のサイズも全長5メートル以上と非常に長いため、一般的な乗用車と比較して運転が難しいですが、室内スペースの広さに惹かれて、愛用する人も少なくありません。

実用性重視のお手頃価格のグレードから乗用車に近い感覚で乗れる豪華グレードまで、様々な種類があるため幅広いユーザーに支持されています。

出典:トヨタ「タウンエース バン」

軽自動車よりも、もう少しゆとりが欲しい人にはタウンエースバンという選択肢もあります。

全長約4メートル、全幅1.65メートルというサイズに、1500ccのエンジンは、軽自動車タイプのキャブオーバーバンよりもゆとりがあるのが特徴。後席を畳むと2メートル以上の荷室長に1.5メートル近い荷室幅、1.3メートルの荷室高を確保。ハイエースやキャラバンのような大きさは要らないが、軽自動車よりもゆとりを求める人に向いています。