人生100年時代、老後の生活費を、年金だけですべてまかなうのは難しいでしょう。豊かな老後を過ごすためにも、現役時代のうちから貯蓄をしっかりしておくことが重要です。
2019年、金融庁のレポートに端を発した「老後資金2000万円問題」が話題になりました。
そもそもこの「2000万円」という金額は、「夫65歳、妻60歳の時点で夫婦ともに無職の世帯が、その後30年間2人とも健在」であることが前提です。
そして、その30年間に「月5万5000円×360カ月(30年)=1980万円」が公的年金以外に必要となるという計算です。
「2000万円」という決して小さくはない金額。この金額を貯蓄できた世帯はどのくらいあるのでしょうか。今回は「60代の世帯」の貯蓄事情をのぞいてみましょう。