3. 年金を受け取るためのステップとは

特別支給の老齢厚生年金や、本来支給の老齢年金を受給するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。一つずつ見ていきましょう。

3.1 年金請求書が郵送される

現在64歳の方は、65歳の誕生日の3カ月前に「年金請求書」が郵送されてきます。

この年金請求書に必要事項を記入して送り返すことで、「年金請求」は完了です。

ただし書類には過去の加入実績や受給権が発生した人の基礎年金番号、氏名、住所などが印字されているため、誤りがないか必ずチェックしましょう。

一時期は「消えた年金」なども話題となりましたが、事業主が届け出を失念しているケースもあります。

また専業主婦だった方が自営業を手伝うようになったときなど、届け出が漏れているケースも。

記載内容をきちんと確認してから、必要事項を記入しましょう。また年金請求書が提出できるようになるのは、年金の受給権が発生してから(誕生日の前日以降)という点にも注意しましょう。

この年金請求書を提出したあとに年金証書と年金決定通知書が郵送され、その数カ月後に晴れて年金の支給が開始されます。

3.2 「特別支給の老齢厚生年金」をもらっている場合の手続き

年金請求の手続きを「うっかり忘れる」という方は稀です。ただし、「特別支給の老齢厚生年金」をもらっている場合は注意しましょう。

実は65歳になるときに改めて「年金請求書」を提出する必要があります。「自分はもう年金を受給しているから」と書類を放置してしまうと、年金の支払いがストップしてしまいます。