住宅ローンや教育費を支払いながら、老後資金に向けて真剣に貯蓄をはじめる40~50代。生涯でみれば年収が上がる年代ではあるものの、出費がかさむ分、実感が湧きにくいというところもあるでしょう。

この4月には食料品や日用品、電気料金などの値上げも相次ぎ、数々の値上げや貯蓄に不安を感じる方もいると思います。

今回は人生三大支出が重くのしかかる40~50代の平均的な貯蓄額を確認していきましょう。

【40代の貯蓄】中央値は520万円

まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)」より、40代の貯蓄から確認します。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」

40代・二人以上世帯の金融資産保有額

  • 平均:1012万円
  • 中央値:520万円

上記を見ると、40代の平均貯蓄額が1012万円。しかし平均は一部の富裕層に引っ張られる傾向にあります。

より実態に近い中央値をみると520万円でした。

分布を見ると40代で貯蓄ゼロ世帯は13.5%います。貯蓄200万円未満でみると、およそ3世帯に1世帯。意外と多い印象ではないでしょうか。

一方で、貯蓄1000万円を超えるのもおよそ3世帯に1世帯。40代時点で貯蓄が二極化の傾向にあります。