なぜ「国民年金」を未納・滞納するのか

1号期間の未納者は減少傾向にあるものの、それでも多くの方が保険料を未納にしています。

なぜ未納・滞納が起こるのでしょうか。同資料から未納の理由を見ていきましょう。

国民年金保険料を納付しない理由

出所:厚生労働省「平成 29 年国民年金被保険者実態調査」

最も多い理由は「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」という回答。次いで多いのは年齢ごとに次の理由となっています。

  • 20歳代:うっかりして忘れた、後でまとめて払おうと思った
  • 30歳代:年金制度の将来が不安・信用できない
  • 40歳代及び50歳代前半:納める保険料に比べて、十分な年金額が受け取れないと思う

経済的に苦しい人が多い一方で、年金制度そのものに対する不信感も高いことがわかりました。

実は所得があがるにつれて、「年金制度の将来が不安・信用できない」、「納める保険料に比べて、十分な年金額が受け取れないと思う」の理由が高まる傾向にあります。

「どうせ払っても年金がもらえないから」という理由で、あえて未納にしている方もいるということです。