年金生活に向けた対策を
国民年金の加入者にとって、保険料の負担は決して軽いものではありません。
過去からの推移を見る限り、徐々に負担感は増していますね。しかし年金は老後生活を支えるとても重要な収入源になります。
保険料の支払いは後回しにすることなく、確実に納付するようにしましょう。
一方で、国民年金の平均受給額は月額約5.6万円というデータもあります(厚生労働省「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」より)。
年金だけで生活するのは難しいため、公的年金に加えて自分で老後資金を作ることも必要でしょう。
保険料の支払いで預貯金が難しい場合、例えば「国民年金基金」や「iDeCo」等を利用する方法があります。
掛け金が所得控除の対象となるので、今の税負担を軽減しながら資金を貯める方法です。
iDeCoの場合は運用益も非課税になり、また受け取るときにも控除があるため、税金面でのメリットが高いと言えます。ただし運用には一定のリスクがあることに留意しなければなりません。
他にも老後資金を作る方法はたくさんあるので、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「国民年金保険料の変遷」
- 日本年金機構「将来の国民年金保険料額の決め方」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」
太田 彩子