約9割の家庭は「入学費用の負担が重い」

1994年よりも大学生への仕送り額が大幅に減っている日本。実はここ30年ほど、平均年収はほとんど変わっていません。

にもかかわらず、消費税をはじめとする税負担は高まり、社会保険料も増加しています。物価も上がっているため、相対的に生活が苦しくなっている家庭は多いです。

そのような中、大学の学費でも増加傾向が見られます。文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によると、国立・公立・私立すべての大学で授業料が大幅にアップしているのです。

30年前の同じ年収世帯とでは、負担感がまるで違うことがわかります。

こうした状況を受け、89.6%の家庭では「入学費用の負担が重い」と感じているようです。また自宅外通学者に限定すると、「負担が思い」と回答した家庭は91%にのぼりました。

実際に貯蓄から捻出することができず、借り入れを行っている家庭も13.8%と多いです。こうした家庭の借入額は平均で177万2000円。自宅外通学者に限定すると平均は212万1000円にまで膨らみます。

200万円以上の借り入れが発生することを考えると、教育費には慎重になるべきだと考えられるでしょう。