4. JTの株価動かすリスク③「カントリーリスク」

JTは世界各国・各地域で事業展開しており、特に海外たばこ事業の重要性が増加してきています。

しかし、現地の政治・経済・社会・法制度などの変化や暴動、テロ・戦争の発生に伴うカントリーリスクが相対的に高まり、リスクが具現化した場合には、サプライチェーンや流通網の遮断、資産や設備の毀損、人員配置・営業管理の困難性などにより、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

とりわけ、最近で言えばロシア・ウクライナ情勢を背景にウクライナ国内の工場の稼働を停止しており、ロシア国内の工場についても「製造を一時的に停止する可能性もある」との考えが示されました。

5. まとめにかえて

いかがだったでしょうか。

配当や優待を目当てに株を買ったとしても、株価が大きく動けばリターンも変わります。

JTへの投資を考える際は、今回ご紹介したリスクに気を配ることも考えてみてはどうでしょうか。

参考資料

石津 大希