2. JTの株価動かすリスク①「日本国内でのたばこビジネスの影響」
JTはたばこ事業を中心に70以上の国と地域で事業を展開、また130以上の国と地域で製品を販売しています。
その中でも、日本市場におけるたばこの売上収益は、グループの売上収益に大きく寄与しています。
そのため、たばこ需要の減少や増税、規制など、たばこ事業を取り巻く環境に存在する様々なリスクが発現し、日本市場が何らかの悪影響を受けた場合は、国内たばこ事業の収益の悪化など、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
こうした中、JTは製品ポートフォリオの最適化、営業力の強化・効果的な販売促進施策の実行などにより、日本市場のたばこ売上収益の維持・成長に取り組んでいます。
また、日本市場に限ることなく、更なるグローバル事業基盤の強化・拡充を図ることで、特定の市場にのみ依存せず継続的に利益創出が可能な複数市場を確保するよう取り組む計画です。
3. JTの株価動かすリスク②「積極的な事業の拡大」
JTは、たばこ事業の他に、医薬事業や加工食品事業を展開しています。
JTは今後もこれらの事業に対する投資を行う予定ですが、かかる投資が期待されるリターンをもたらすという保証はありません。
また、JTは、RJRナビスコ社の米国外たばこ事業の取得、Gallaher社の買収、加ト吉(現:テーブルマーク)の買収、Natural American Spiritの米国外たばこ事業の取得など、事業拡大に向け、積極的に外部の経営資源を獲得してきました。
JTは今後もこういった非線形的な動きを実行する可能性があります。
しかし、当初の計画通りの動きとならなかった場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。