「高所得貧乏」に当てはまった場合にできる対策は?
ここからは高所得貧乏から脱出するための2つの方法をみていきましょう。
「高所得貧乏」の対策1. 先取り貯金をはじめましょう
お金を貯めるコツは、一般的に「収入-貯蓄=支出」といわれています。お給料が振込まれると、まずはその口座から毎月の貯蓄額を天引きします。そして、残ったお金を「その月の間に使えるお金」とすると、自然とお金が貯まります。
これなら「ランチ代は500円まで」「飲み会は何回まで」というような一つ一つ制限をかける方法よりもストレスを感じなくてすみますね。
「高所得貧乏」の対策2. 幸せのハードルを見つめなおす
お金をつかう時には、本当にそれが自身にとって必要なものなのか、それを得ることでの幸福度は高まるのか、それは一時のものではないか、自身の幸せと感じる部分を整理し見つめ直してみましょう
実際、筆者が信託銀行の勤務時代に関わってきた富裕層の方でも、すべての生活水準を上げるのではなく、支出と節約を上手に使い分けていた方がいらっしゃいました。
大切な人との関わり合いの中で必要なことや、本当に必要であるもの、長くつかえるものなどについては対価を支払う。そうでない場合は財布の紐を締める。
「モノ」や「サービス」の価値に対してよく考えてから判断されていました。そのような方だからこそ着実に資産が増えていらっしゃるのだなと感じたものです。
高所得貧乏を避けゆたかな老後を
貯蓄があれば将来できることも、選択肢も広がります。貯蓄ができる時期は収入がある現役時代がチャンスです。
年金だけでは不足するといわれる時代、老後を安心して過ごせるように今から貯蓄をはじめていきましょう。
参考資料
齋藤 英里奈
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/1級FP技能士/宅地建物取引士
龍谷大学経済学部を卒業後、三菱UFJ信託銀行株式会社に入社。おもに富裕層顧客向けに、投資信託、生命保険を活用した資産運用の提案、資産承継に関するコンサルティング営業に従事する。豊富な金融知識を活かし同社のトップテラーとして活躍、1000世帯以上の資産運用に関する相談業務経験をもつ。現在は個人向け資産運用のサポート業務をおこなう。顧客の潜在的なニーズを汲んで、最良の方法を提案することが強み。1級FP技能士、宅地建物取引士、一種外務員資格を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
信頼性の高い情報をもとに読者の皆さんに実用的で分かりやすい内容を届ることを大事にしている。
厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)などの信頼性の高い官公庁の公開情報を基に、読者が日々の生活や将来の計画に役立てられるようなアドバイスを心掛けている。
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最終更新日:2024年11月11日