「高所得貧乏」に当てはまった場合にできる対策は?

ここからは高所得貧乏から脱出するための2つの方法をみていきましょう。

「高所得貧乏」の対策1. 先取り貯金をはじめましょう

お金を貯めるコツは、一般的に「収入-貯蓄=支出」といわれています。お給料が振込まれると、まずはその口座から毎月の貯蓄額を天引きします。そして、残ったお金を「その月の間に使えるお金」とすると、自然とお金が貯まります。

出典:金融庁「投資の基本」

これなら「ランチ代は500円まで」「飲み会は何回まで」というような一つ一つ制限をかける方法よりもストレスを感じなくてすみますね。

「高所得貧乏」の対策2. 幸せのハードルを見つめなおす

お金をつかう時には、本当にそれが自身にとって必要なものなのか、それを得ることでの幸福度は高まるのか、それは一時のものではないか、自身の幸せと感じる部分を整理し見つめ直してみましょう

実際、筆者が信託銀行の勤務時代に関わってきた富裕層の方でも、すべての生活水準を上げるのではなく、支出と節約を上手に使い分けていた方がいらっしゃいました。

大切な人との関わり合いの中で必要なことや、本当に必要であるもの、長くつかえるものなどについては対価を支払う。そうでない場合は財布の紐を締める。

「モノ」や「サービス」の価値に対してよく考えてから判断されていました。そのような方だからこそ着実に資産が増えていらっしゃるのだなと感じたものです。

高所得貧乏を避けゆたかな老後を

貯蓄があれば将来できることも、選択肢も広がります。貯蓄ができる時期は収入がある現役時代がチャンスです。

年金だけでは不足するといわれる時代、老後を安心して過ごせるように今から貯蓄をはじめていきましょう。

参考資料

齋藤 英里奈