「厚生年金と国民年金」都道府県や年齢でこんなに差がある事実全体平均が14万円の厚生年金。でも居住地や年齢で平均額が変わる

4. 年齢別の厚生年金、国民年金収入はいくらか

最後に厚生労働省の同資料から、年金受給額の月額平均を1歳刻みで確認します。

65歳未満の金額が少ないのは、特別支給のため報酬比例部分のみ受け取っている方や、繰上げ受給を選択した人が対象となるからです。

これらを除いても、年齢があがるほどゆるやかな上昇傾向があります。一概には言えませんが、年齢が高いほど、多くの年金を受け取っているということです。

厚生年金や国民年金の受給額について、さまざまな切り口から眺めていきました。

特に厚生年金は個人差が激しいため、都道府県や年齢でみるとその月平均に違いが見られます。全体平均だけを参考にして老後のマネープランを考えることは、早計かもしれませんね。

「自分がいくらもらえそうか」という年金見込額については、ねんきん定期便やねんきんネットなどで確認することができます。

見込額が想定以上に少なかったときは、早めの資産づくりも重要に。年金に対する不安は、裏を返せば貯蓄へのモチベーションにつながるものです。

銀行預金や資産運用などの貯蓄手段も含めて、いろいろ検討してみてはいかがでしょうか。

太田彩子