エンゲル係数と年収の関係性

エンゲル係数は家計の消費支出に占める食費の割合です。総務省統計局のデータでは食費と外食費を分けています。一般的にエンゲル係数の値が低いと所得が高いとされています。

総務省統計局が2021年2月に発表した「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果の概要」内の、勤労者世帯の世帯年収を5階級に分け各階級の支出の割合(月平均)を換算したデータでは、食費と外食の数値は以下の通りになりました。

  • 第Ⅰ階級(462万円未満):食費24.0%、外食費4.5%
  • 第Ⅱ階級(462万円~600万円未満):食費22.1%、外食費5.2%
  • 第Ⅲ階級(600万円~749万円未満):食費21.3%、外食費5.4%
  • 第Ⅳ階級(749万円~944万円未満):食費20.5%、外食費5.7%
  • 第Ⅴ階級(944万円以上):食費18.4%、外食費6.1%

数値を見てみるとやはり年収の低い世帯のエンゲル係数は高くなっています。第Ⅰ階級と第Ⅴ階級の年収の違いは480万円以上ありますが、5階級の支出のうち食費と外食費を合わせた数値は24.5%から28.5%で推移しており、極端な開きはないといえるでしょう。