食品やガソリンなど、身近なものの値上げが止まりません。一つひとつは小さな積み重ねでも、買い物の度に値上げを実感する方も多いのではないでしょうか。
自然と食費も上がってしまいますが、他の家庭では平均いくらの食費をかけているのか気になりますよね。
今回は「年収1000万円」世帯に着目し、その食費事情やエンゲル係数を紐解いていきます。「年収1000万円でも生活は苦しい」という声もあがりますが、その原因についても考えていきましょう。
年収1000万円世帯が毎月かけている「食費」の平均
年収ごとの平均支出を知るには、総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)-2021年(令和3年)」が参考になります。
2022年2月8日に公表されたこちらの家計調査からは、最新の「収支状況」をつかむことができます。
「年収1000万円~1250万円世帯」の食費事情
- 年収:1102万円
- 支出合計:39万1134円
- 食費:9万4912円
- エンゲル係数:24.3%
二人以上世帯の場合、平均年収は1102万円で、毎月40万円近く支出していることがわかります。このうち食費は9万4912円で、エンゲル係数は24.3%。
「食費が9.5万円」と聞くと少し高めに感じますが、エンゲル係数ではむしろ少なく感じた方も多いのではないでしょうか。
参考までに、他の年収世帯のエンゲル係数も確認しましょう。
■■年収ごとエンゲル係数
- 300~350万円:30.1%
- 350~400万円:29.2%
- 400~450万円:29.2%
- 450~500万円:28.6%
- 500~550万円:27.9%
- 550~600万円:27.5%
- 600~650万円:27.7%
- 650~700万円:27.6%
- 700~750万円:27.2%
- 750~800万円:26.1%
- 800~900万円:24.6%
- 900~1000万円:24.2%
- 1000~1250万円:23.1%
こうして眺めると、年収が上がるほどにエンゲル係数は減少傾向となることがわかります。年収があがれば支出額自体が底上げされるため、相対的にエンゲル係数は下がると言えます。