自分が考える適正賃料の部屋が見つからない場合の3つの対策
「家賃をこれくらいに抑えたい!」と思っても、通勤・通学しやすい場所や住みたい場所の賃料相場が高く、お部屋が見つからないこともあると思います。
固定費を抑えてちょっと無理して……と考える方もいらっしゃるでしょうが、入居してしまえばその無理は1ヶ月や2ヶ月で終わることはなく、1年、2年と続きます。自分にとって適正賃料のお部屋が見つからない場合は、次の対策が効果的です。
1. 初期費用を抑える
賃貸住宅を借りるときの初期費用は、家賃の6ヶ月分前後が相場。家賃7万円のお部屋なら40万円以上になることもあり、大きな負担となります。
初期費用の内訳は、敷金・礼金や仲介手数料、前払い賃料、保険料などです。安くできない費用もありますが、敷金・礼金については不要とする物件があり、仲介手数料も不動産会社によっては半額以下としているところも。また「フリーレント」といって、入居後、一定期間の家賃を無料としている物件もあります。
多少、家賃が予算を上回るくらいであれば、初期費用を抑えることで帳尻を合わせられます。
2. UR賃貸住宅から探す
UR賃貸住宅とは、UR都市機構という独立行政法人が管理・提供する賃貸住宅です。
UR賃貸住宅の特徴は、礼金・仲介手数料・更新料・保証料が不要なこと。また築年数が古い団地を扱っているため、相場と比較して格安な賃料の物件もあります。さらに、35歳以下の方の家賃を3年間引き下げる「U35割」や子育て世帯の家賃を3年間引き下げる「そのママ割」など、支援制度も豊富です。
3. 交渉によって家賃が安くなることも
敷金・礼金の扱いもそうですが、賃料はオーナーに決定権があります。交渉によって、家賃が安くなる可能性もゼロではありません。
交渉のポイントは、まず「時期」です。1月~3月など賃貸の繁忙期を避け、閑散期を狙ったほうが交渉成功の確率は上がります。また更新の時期に「これくらい下げていただければ更新します」という交渉の仕方も、物件によっては効果的でしょう。退去者が出ると、募集をかけたり原状回復したりすることがオーナーの大きな手間になるからです。
さらに「この人に入居してもらいたい」と思ってもらえるかどうかも非常に重要です。オーナーは、第三者に物件を貸し出すにあたって「安心」が欲しいもの。態度に気を付け、長く住む意志を示したりすことも効果的です。
参考資料
亀梨 奈美