70代以降貯蓄「ゼロ」世帯を回避する2つの方法

貯蓄を増やすとなると、真っ先に思いつくのは「いかに支出を抑えるか」。それで浮いたお金を銀行に預金する、という方法も確かにあります。

ただ、超低金利時代が続くなか、預金だけでは資産を大きく増やすことはなかなか難しいでしょう。

そこで考えてほしいのが、「どうやって入ってくるお金を増やすか」という視点です。

年収を上げるために転職をするなど、資産をつくる手段はいくつかあります。そのなかでも「資産運用」を取り入れるかどうかが、老後の資産形成のポイントになるかもしれません。

ここで、資産運用で重要な2つの考え方を解説しましょう。

 資産運用は「長期・積立・分散」の視点を

資産運用は、短期で成果を上げようとするのではなく、まずは長期目線で考えていくと良いでしょう。

利子にもまた利子がつく「複利」のメリットを活かせば、雪だるま式に資産を増やせる可能性があります。さらに、かける時間が増えれば増えるほど「増え方」も大きくなります。

また、積立投資をすることで、買付のタイミングが分散できるため、高値づかみを防ぐことにつながります。より安定感のある投資効果が望めるでしょう。

例えば、毎月5万円を利率3%で20年間積立てた場合でシミュレーションしてみると、最終的な合計額は以下のようになります。

複利で運用した場合:1641万5100円

  • 元本:1200万円
  • 運用収益:441.5万円

20年、30年先の老後を見据えながら、コツコツ貯蓄を進めていくといいでしょう。

もしものときの「保障」を考える

20年~30年という長期スパンで運用をしようと考える際に、保障は重要なポイントです。

ケガや病気、失業などのアクシデントで収入が減った場合、資産運用の継続が難しくなる場合もあるでしょう。

こうした場合に備え、資産をすべて運用に回すのではなく現金もある程度確保するなど、最低限の保障をしておくことも重要です。