女性の年金受給額~国民年金と厚生年金でどのくらい違う?~
それでは、実際に女性が受給する年金の平均額をみていきましょう。
厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、最新の平均受給月額とボリュームゾーンを確認します。
■国民年金
- 平均受給月額:5万4112円
- ボリュームゾーンの受給月額:6~7万円未満
■厚生年金
- 平均受給月額:10万3808円
- ボリュームゾーンの受給月額:9~10万円未満
公的年金の種類によって、平均受給額は2倍近い差があることがわかります。
当然のことではありますが、厚生年金は報酬比例部分が国民年金に上乗せされるため全体の年金水準は国民年金よりも高くなっています。
最近では、既婚・未婚を問わずフリーランスとして活躍する女性も増えていますよね。
フリーランスや主婦などは国民年金の対象ですから、もともとの年金水準が低い分、老後の資金は自分でしっかり貯めておく必要があります。
また、なんらかの理由で公的年金への加入期間が短くなってしまった場合、受給額はどの程度変わるのかもみておきましょう。
■国民年金(25年未満受給権者数)
- 平均受給月額:1万8811円
- ボリュームゾーンの受給月額:1~2万円未満
■厚生年金(25年未満受給権者数)
- 平均受給月額:5万8142円
- ボリュームゾーンの受給月額:6~7万円未満
先ほどの最新データに対し、加入期間が短くなると上記のように受給額も大幅にさがっているのがお分かりいただけると思います。
これでは終身年金といえど、老後にかかる生活費や介護費用など大半を自分の貯金から切り崩す必要がでてくるでしょう。
まずは公的年金の保険料をしっかり納付して、老後資金の土台をつくっておくことをおすすめします。