「犬と猫、どちらが好き?」という質問は永遠のテーマです。
定期的に同様の調査記事が各種メディアで取り上げられますが、大半がアンケート集計結果を根拠にしているため、
- いつからどのような状況になっているか
- 日本全体でどのようになっているのか
がわかりにくいことが多いです。
今回は「Googleトレンド」のデータを活用して、2004年から2022年の18年間のデータを用いて、犬と猫の検索人気度を検証してみます。
日本では、犬と猫はどちらが多く検索されているのか
まず、検索人気度の推移をグラフ化してみました。人気度の推移を簡単にまとめると下記の通りです。
- 2009年頭:犬の方がわずかに高い
- 2009年中ごろ~2013年3月:徐々に猫の方が高くなり、逆転
- 2013年3月以降:猫の方が高い
- 2015年9月:猫の検索人気度ピーク
そして、2022年現在もわずかに猫の検索人気度の方が高い状況です。
つまり、「犬と猫はどちらが多く検索されているのか」という問いについては「2013年以降は猫の方がよく検索されている」というのが答えになります。
飼育頭数は犬と猫、どちらが多いのか
検索数が多いというのは「猫に興味を持っている人が多い」ことを示します。
では、実際に猫や犬を飼っている人はどのような状況なのでしょうか。
一般社団法人 ペットフード協会「2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査 結果」によると、2021年の猫の新規飼育頭数は48万9千頭、新規飼育世帯は35万5千世帯です。
犬についても同様に見てみると、2021年の犬の新規飼育頭数は39万7千頭、新規飼育世帯は38万世帯です。
犬・猫共に新たに飼う世帯は増えている状況ですが、2021年における新規飼育世帯(新たに飼い始めた世帯)は犬の方が多いという結果でした。
続いて、既に飼っている人も含めた「全体の総飼育頭数」も見てみると、
- 犬:710万6千頭
- 猫:894万6千頭
となっており、新規飼育頭数・総飼育頭数は猫の方が多い状況になっています。
2022年時点では名実共に人気なのは猫
今までのデータをまとめると、検索人気度という「興味を向けられる度合い」では猫の方が高く、新規飼育頭数・総飼育数でも猫の方が多い状況でした。
そのため、2022年時点でデータを見てみた結果は「猫の方が人気」と言ってよさそうです。
とはいえ、猫も犬もそれぞれ魅力があり、飼い主としては甲乙つけがたいものです。
今回示した結果はあくまでも「全体的な傾向」でしかありませんので、それぞれの飼い猫・飼い犬について、しっかり面倒を見ることができていれば全く問題ないでしょう。
参考資料
當瀬 ななみ