新たに3階部分に新設された「年金払い退職給付」とは
「年金払い退職給付」とは、民間の企業年金に相当する労使折半の年金で、退職手当との二本建てで支給される公務員独自の年金制度です。
半分は有期年金、半分は終身年金となっており、一時金として支給を受けることも選択できます。
- 有期年金:10年か20年かを選択する。途中で死亡した場合、残りの期間を遺族が受給する
- 終身年金:一生涯受給し、死亡した時点で支給が終了する
積み立て方式のため、1~2階部分とは別に保険料を支払う必要があります。
年金払い退職給付の額は、毎月の標準報酬月額および標準期末手当等の額に付与率(労使あわせて1.5%を上限)を乗じた「付与額」を毎月積み立て、利息を加えた「給付算定基礎額」を基に算定されます。
この年金払い退職給付があることにより、公務員の年金は職域年金廃止前と変わらず3階建てとなっています。
会社員にとっての企業年金と同じ性質であるとはいえ、公務員独自の制度という視点で見れば、こちらも会社員と差がでるポイントだと言えるでしょう。