【貯蓄-負債】年収600万円世帯の「純貯蓄額」はいくらか

さて、先述の「平均貯蓄額」から「負債額」を差し引いた「純貯蓄額」、つまり実質的な貯蓄額はいくらかをチェックします。

年収600万~650万円世帯の純貯蓄額

1209万円-930万円=279万円

年収650万~700万円世帯の純貯蓄額

1229万円-920万円=309万円

300万円前後の純貯蓄額になることが分かります。

「年収600万円世帯」は本当に余裕があるか

「年収600万円」と聞くと、貯蓄が順調に進み、余裕のある生活が可能というイメージもあります。しかし、「本当の貯蓄額」を見ると、決して裕福であるとは言えないでしょう。

先ほどの総務省の家計調査報告では、年収600万円の世帯の世帯主の平均年齢は、年収600万円~650万円、650万円~700万円の世帯いずれも48.3歳。さらに、18歳未満の人が1名ほどいるというデータもあります。

つまり、これから大学に進学予定の子どもがいる家庭が多いということなのです。自宅外の通学や私学、医歯薬学系などの専攻などを選んだ場合は、子ども1人につき相当額の学費も必要となるでしょう。