貯蓄を増やすための資産運用
もちろん、今あるお金、今後もらうお金についても工夫をこらすことができます。
そこで、老後に向けた貯蓄におけるポイントを3つ紹介します。
1. 世界株式への投資
投資するうえでまず考えたいのは、「その資産に成長性はあるか?」という点です。
一般的には、成長性の高い資産はリスクも同様に高くなりますが、それでも高いリターンを狙うのであれば、そのリスクを取ることが重要となってきます。
先進国は経済成長が熟しつつある一方、新興国も含めた「世界株式」というくくりでは、より高い成長性が期待できるでしょう。
2. 長期積立による長期運用
次に重要なのが、「長期・積立・分散」です。
金融商品の価格は日々変動しますので、大きな金額で一括で買うと、値下がりした際に大きな損を計上してしまう可能性があります。
一方、定期的に積立投資する場合は、価格が高い時には少量、価格が低い時には多量に買い付けます。
取得するタイミングを分散させることで購入単価が均され、値動きの影響を受けにくくなります。
3. 投資と保障のバランス
最後に、積立投資を長期で実践する場合、定期的な収入が前提となります。
積立に必要な資金がなくなった場合、資産運用そのものが継続できなくなってしまいます。
ケガや病気など、いつ何が原因でみなさんの収入がなくなってしまうかはわかりません。
ケガや病気などのリスクに備え、保険商品で最低限の保障を備えておくのも重要です。
まとめにかえて
いかがだったでしょうか。
「20万円はもらえるんじゃないかな」と何となく考えていた人にとっては、少し意外な割合だったのではないでしょうか。
まずは、できることからスタートしてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」
- 金融審議会「市場ワーキンググループ」(第21回)厚生労働省提出資料
- 生命保険文化センター「介護や支援が必要な人の割合はどれくらい?」
- 生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
石津 大希