語尾には「知らんけど」をつけておく
関西人は何かを話したあと、最後に「知らんけど」を多用します。
決して責任逃れをするつもりはなく、やわらかく表現したいときに使うのですが、やはり関西以外では違和感を持たれるようですね。
あいまいな知識を披露した時だけでなく、日常的にも使います。
「最近ちょっとあったかくなってきたなぁ」
「ほんまやな。でも明日はまたさむなるらしいで。知らんけど」
関西人にとっては馴染みのある表現ですが、知らない人にとっては「知らんのかい」と突っ込みたくなるかもしれません。
関西弁は奥が深い!
関西以外の方が関西弁を話してみようとすると、「~やん」「~やで」と語尾から入る方が多いものです。
しかし、語尾だけでなくイントネーション自体が標準語と異なり、また独自の単語もあるのが関西弁のおもしろいところ。
例えば大阪府観光局のウェブサイトでは、ユニークな大阪弁としていくつかの単語が紹介されています。
- おおきに
- なんぼ
- しゃあない
- ぼちぼち
- まいど
テレビ等の影響もあり、関西以外の方でも意味がわかる言葉もあるでしょう。
大阪府観光局が紹介している関西弁は、どちらかというと「コテコテの関西弁」の代表格で、「関西弁と言えばこれ!」というものが並んでいます。
しかし「目ぇ」のように語尾を伸ばしたり「遊びにいこ」と省略したりするのは、意識していない方も多いのではないでしょうか。
素直に文字に表現してくれた子どものおかげで、筆者も気づけたものです。
他にもまだまだ、方言には奥深い法則が隠れていそうです。みなさまのお住いの地域では、どのような方言の法則が見つかりますでしょうか。ぜひ探してみてくださいね。
参考資料
太田 彩子