「どんな暮らしをしたいか」思い描くことが大事
70代の貯蓄事情や年金受給額を見ていきました。
3000万円もの貯蓄を保有している世帯は全体の19%ですが、一方で「貯蓄なし世帯」は18.6%。厳しい老後格差が浮き彫りとなりました。
また年金の受給額は、国民年金か厚生年金かで大きく異なります。厚生年金に関しては報酬比例制なので、現役時代の賃金によって大きく差があることも見逃せません。
平均だけを参考にするのではなく、ねんきん定期便やねんきんネットなどで自分自身の目安額を把握することも大切です。
また「将来はどんな暮らしをしたいか」によって、必要となる老後資金も異なります。
例えば生命保険文化センターによると、夫婦2人で老後生活を送る場合の「最低日常生活費」は月額で平均22万1000円です。
しかし「ゆとりある老後生活費」は、平均で36万1000万円必要だと言われます。どんな老後生活を送りたいかは、自分で決めたいですよね。
「質素な暮らしで我慢できるから少ないお金で十分」
「がむしゃらに働いたんだから、老後は好きなことをして暮らしたい」
どんな選択も、自分が自由にできるはずです。しかし切っても切り離せないのがお金の問題。
思い描く将来に合わせて、コツコツ資金を貯めていきたいですね。
参考資料
- 金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)
- 厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
LIMO編集部