残り10年間、何で積み立てるのか
2019年に話題となった老後2000万円。
これは老後、夫婦2人で生活する場合に月5万5000不足し、老後を30年と仮定した場合に2000万円足りないという話でした。
一般的に年金の受給スタートは65歳から。
65歳から老後と考えると、50代であれば老後まで約10年です。
仮に50代で1000万円貯蓄が用意できていた場合、65歳までのおよそ10年で1000万円を準備することになります。
10年で1000万円貯める場合、1年で100万円貯蓄することに。預貯金で貯めるには、月8.3万円積み立てる必要があります。
一方で、たとえば年利3%の投資信託で月7.2万円積み立てた場合、約1006万円(元本は864万円)になります(金融庁「資産運用シミュレーションにて試算」)。預貯金よりは月1万円積立額が少なくてすみますね。
投資信託はリスクがありますが、投資先が分散されているため、ある程度リスクを抑えることが可能です。ただ投資先によってパフォーマンスは大きく変わるので、しっかり調べて選ぶ必要があるでしょう。
10年で1000万円準備するのは大変ですが、「何で」積み立てるかで変わってきます。もちろんボーナスや退職金があれば、毎月積み立てる金額も減らせるでしょう。
ただ退職金は住宅ローンの返済やリフォーム、子や孫への援助などで使われることも多いので、あてにしすぎないほうがいいでしょう。