中古マンションの魅力4.選択肢が多い

2021年の新築マンションの発売戸数は、首都圏が約3.3万戸、近畿圏が約1.9万戸、全国で約7.8万戸です。コロナ禍で発売戸数が大きく減少した2020年と比較すれば+29.5%と大幅に増加しましたが、新築マンションの供給数は減少傾向にあります。

1990年代は、全国で20万戸弱、首都圏だけでも8万戸前後の供給数がありました。それが、今では半減以下。それだけ、選択肢も狭まっているということです。

中古マンションを視野に入れるとすれば、言うまでもなく選択肢は大幅に増えます。「新築」へのこだわりや憧れもあるでしょうが、立地や広さ、間取り、価格などの希望は、中古マンションのほうが圧倒的に叶えられやすいといえます。    

中古マンションの魅力5.好きな間取り・仕様・設備にしやすい

中古マンションも高騰しているものの、新築マンションと中古マンションの価格差は大きいものです。物件次第ではありますが、中古マンション購入時に大幅にリノベーションしたとしても、多くの場合、新築マンションの取得費用には及ばないでしょう。

新築マンションの中でも、購入時期によっては建具や床材の色・素材、設備、間取り等を選べる物件もあります。しかし、大幅な変更はできません。自らリノベーションすることも可能ですが、ただでさえ高額な新築マンション。自由自在にカスタマイズできる人ばかりではないはずです。

中古マンションは選択肢が多いというのは先述の通りですが、自分の好きなようにリノベーションしやすいという点も大きな魅力の1つです。

中古マンションの魅力6.住宅ローン控除が適用となる中古マンションが増加

住宅ローン控除は、これまで「築25年」までの中古マンションにしか適用されませんでした。(耐震基準適合証明書等がある場合を除く)

しかし、2022年度税制改正によりこの築年数要件は撤廃となり、昭和57年以降に建築されたマンションは住宅ローン控除の適用対象となりました。(他、広さ要件などあり)これまで住宅ローン控除が適用とならなかった多くのマンションが、今後、控除を受けられることになります。「住宅ローン控除が受けられるのならば」と、築30年やそれ以上のマンションが選択肢に入る方もいらっしゃるのではないでしょうか。