ソフトバンクが量子コンピュータで解読不可能な次世代暗号方式を早期実装へ

ソフトバンクは2022年3月23日、米Sandbox AQと、耐量子計算機暗号(Post Quantum Cryptography、以下「PQC」)を使用したVPNなどの実用化に向けて、日本での共同実証実験に関するパートナーシップ契約を締結したと発表しました。

出所:ソフトバンク株式会社「ソフトバンクがSandbox AQと共同で量子コンピューターで解読不可能な次世代暗号方式の早期実装へ」

この契約により、ソフトバンクはアメリカ国立標準技術研究所(NIST)が推進する「耐量子計算機暗号標準化プロジェクト」のラウンド3の最終候補などを使用して検証します。

これにより、将来的な標準化を見据えたPQCを迅速に実用化することも可能になるとのことです。

ソフトバンクの3Q決算の業績を振り返る

ここで、ソフトバンクが2022年2月3日に発表した2022年3月期Q3の決算を振り返っておきましょう。

売上高は4兆1738億円(前年同期比+9.6%)、営業利益は8212億円(同-2.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4208億円(同-3.0%)となりました。

以下、決算における経営状況のポイントとなります。

ポイント

  • コンシューマ事業は通信料値下げが響き、減益。
  • 法人事業はソリューション等が順調に伸長。
  • ヤフー・LINE事業は経営統合による売上増や、メディア領域の好調が寄与。
  • PayPay事業は、決済取扱高(GMV)が3.9兆円(前年同期比73%増)と好調な伸び