ソフトバンクが量子コンピュータで解読不可能な次世代暗号方式を早期実装へ
ソフトバンクは2022年3月23日、米Sandbox AQと、耐量子計算機暗号(Post Quantum Cryptography、以下「PQC」)を使用したVPNなどの実用化に向けて、日本での共同実証実験に関するパートナーシップ契約を締結したと発表しました。
この契約により、ソフトバンクはアメリカ国立標準技術研究所(NIST)が推進する「耐量子計算機暗号標準化プロジェクト」のラウンド3の最終候補などを使用して検証します。
これにより、将来的な標準化を見据えたPQCを迅速に実用化することも可能になるとのことです。
ソフトバンクの3Q決算の業績を振り返る
ここで、ソフトバンクが2022年2月3日に発表した2022年3月期Q3の決算を振り返っておきましょう。
売上高は4兆1738億円(前年同期比+9.6%)、営業利益は8212億円(同-2.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4208億円(同-3.0%)となりました。
以下、決算における経営状況のポイントとなります。
ポイント
- コンシューマ事業は通信料値下げが響き、減益。
- 法人事業はソリューション等が順調に伸長。
- ヤフー・LINE事業は経営統合による売上増や、メディア領域の好調が寄与。
- PayPay事業は、決済取扱高(GMV)が3.9兆円(前年同期比73%増)と好調な伸び
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03