夫婦の保障は別で考える!
遺族年金について、主に妻が亡くなった場合をシミュレーションし、受けられる保障を考えていきました。
働く女性が増えた現代、「死亡保障は大黒柱だけに必要」というのは過去の常識となりつつあります。
まずは公的保障を知ることで、「万が一」に受けられる保障を知っておきましょう。
一方で、遺族年金を受けるためにはさまざまな条件があることも浮き彫りとなりました。子どものいない夫婦は遺族基礎年金の対象外ですし、夫が遺族厚生年金を受給できるのは55歳以上の場合のみです。
こうした違いを踏まえると、妻と夫の保障は別々で考える必要があります。他にも知っておくべき「中高齢寡婦加算」や「寡婦年金」などもあります。
難しい言葉が並ぶと敬遠してしまいがちですが、いざというときの保障は知っておくことが大切です。
わからないことは自治体の窓口等にも相談しながら、公的制度について調べてみましょう。知らない制度を把握することで、不要な保険に気づくこともあります。
長引くお家時間、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)