老後資金に備える方法は?
これまで「世帯年収600万円の専業主婦世帯」の貯蓄状況や、これからかかってくる費用について考えてきました。
住宅や教育についてはローンを利用できますが、老後資金はローンが利用できませんので早めの対策が必要です。
老後資金に備える方法の1つとして、「お金にはたらいてもらう=資産運用」を取り入れてみるのもいいですね。
つみたてNISAやiDeCoなど、国が後押ししてくれている資産運用の制度もあるので、より身近に感じている方も多いと思います。
それぞれ特徴の違いによってどんな人が向いているかが違ってくるので、特徴を理解した上で始めるのが大切です。例えば、iDeCoは掛け金が所得控除になり、住民税と所得税が節税になるメリットがありますが、収入のない専業主婦の方は所得がないので節税効果はなくなってしまいます。
また、住宅ローン控除を利用中の方も収入やローン金額によってはiDeCoの効果がなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
自分がどの資産運用があっているのかわからないという方は、情報収集からはじめてみるのもいいですね。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年度版厚生労働白書 図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査―調査結果報告―」
グイン 安季子