60代から老後に備えるには
60代から老後に備えるには、老後生活の1カ月の収支を明確にし、なるべく赤字が出ないよう工夫する必要があるでしょう。赤字が出る場合には、月いくらまで貯金を切り崩すのかを決めておきましょう。
貯蓄についても、ただ漠然と保有するのでなく、目的によって分けることをおすすめします。万が一の時の備えや数年先に使う予定のものであれば預貯金で保有するのが安全ですが、長く使わない予定の資金があれば資産運用も検討しましょう。
今はつみたてNISAのように、運用益が非課税になる制度もあります。
これは投資信託などから自分で商品を選び、毎月一定額を積み立てていくもの。非課税枠は毎年40万円が20年間(非課税投資枠は20年間で最大800万円)。60歳からはじめても、80歳まで非課税で運用できます。
積立投資は、利息に利息がつく複利の効果を期待できます。運用というと短期売買をイメージされる方も多いですが、積立投資のように毎月積み立てていく運用で、リスクを抑えながら資産を増やすことを目標とされるのも良いでしょう。
人生100年時代、まだまだ時間はありますから、さまざまな情報収集をして検討してみてくださいね。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
- 公益財団法人生命保険文化センター「リスクに備えるための生活設計」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
宮野 茉莉子