春といえば、何かをスタートするのにちょうどいい時期ですよね。
例えば、保険の見直しや新しく貯金を始めようと金融機関の窓口に駆け込む方も多いです。
その中でも最も多い相談は「将来のためにお金を貯めたい」という相談です。
将来資金=老後資金と考える方は多いですが、老後資金の柱となるのは年金です。
そこで今回は将来のお金を貯める上で欠かせない、年金を軸に老後資金の準備の仕方について解説していきたいと思います。
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日本の年金制度
はじめに、日本の年金制度について整理していきましょう。
日本の年金制度は2階建て構造で、1階部分が国民年金。2階部分は厚生年金となっています。
国民年金は、日本に住む20歳から60歳までの全国民に加入義務があります。
納付期間の40年間すべて納付すると、将来受け取れる年金額は満額で78万9000円受け取れます。
ただし、納付した期間に応じて将来受け取れる年金額は異なりますので、納付期間が40年に満たない場合はその分年金額も少なくなります。
一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で会社員や公務員の方が加入するものです。
納める年金保険料は個人の年収に応じて異なるので、現役時代の収入が高かった人ほど将来の年金額も高い傾向にあります。