年金の受給額に個人差が大きいワケ

厚生年金の受給額については、現役時代の報酬額が影響します。加入期間も加味されることから、個人によって受給額には差が出るということに。

例えば男性の平均受給額は16万4742円、女性の平均受給額は10万3808円です。

男女で約6万円もの差があるのは、今のシニアのうち働き続ける女性が少なかったことが影響しているでしょう。

賃金自体が男性より少なかったことも考えられますが、昔は結婚すれば退職するのが当たり前の時代でした。

結婚、出産、親の介護…節目で退職する女性が多かったことから、厚生年金の加入月数は男性よりも格段に短いです。

こうした背景があるからこそ、厚生年金の平均には男女で大きな差が生まれているのです。

男女間の差は、今後もっと埋まることが予想されます。しかし働き方が多様化する現代、個人間での差は埋まることがないでしょう。

それぞれが自分で対策するしかありません。