お金についての悩みは十人十色ですが、できるだけ貯蓄を増やしたいと考える方は多いのではないでしょうか。

「どう貯蓄すればいいかわからない」
「みんなどれくらい貯蓄しているのだろう」

そんな疑問を持つ方に対し、今回は総務省の統計調査から年代別の貯蓄額をご紹介します。

実は全年代の平均貯蓄額は1500万円以上になっていますが、年代別や中央値も確認することで、違った一面を知ることができます。

同年代がどれくらい貯蓄しているかを知ることで、貯蓄のモチベーションを高めていきましょう。

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二人以上世帯の貯蓄額、平均はいくら?

まずは総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、二人以上世帯の貯蓄を確認します。

出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」

2020年度の貯蓄現在高

  • 1791万円
  • 1061万円

平均と中央値には、730万円もの差があります。

実は平均値の場合、少数でもかけ離れた数字があれば引っ張られる傾向にあります。例えば5人の貯蓄額を調査した例で考えてみましょう。

  • Aさん:100万円
  • Bさん:100万円
  • Cさん:100万円
  • Dさん:100万円
  • Eさん:5000万円

この場合、平均は(100万+100万+100万+100万+5000万)÷5=1080万円になります。

ほとんどの人が100万円しか持っていないのに、「平均は1080万円」と言われてもかけ離れている印象がありますよね。

次に中央値を考えてみましょう。中央値とは、値を小さい順に並び替えたときに真ん中にくる数字をいいます。

今回の例でいうと中央値は100万円です。この方がしっくり来るのではないでしょうか。

貯蓄額を見る場合は、より実態に近いとされる中央値を見るとわかりやすくなります。

先ほどの総務省調査に戻ると、中央値である1061万円が実態を表す数字になりますね。