高学年になると学童保育の利用者数は激減

学童保育を管轄する厚生労働省によると、放課後児童クラブ数は2万6925箇所(2021年5月1日現在)と過去最高を記録。放課後児童クラブ登録児童数も2015年度に100万人を突破し、2021年度は134万8275人と増加傾向が続いています。

制度上は小学4年生以上も利用可能となっていますが、やはり小学3年生から小学4年生が学童保育利用の境目となっています。

2021年度の学年別登録児童数の状況は以下の通りです。

出所:厚生労働省「令和3年(2021年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

  • 小学1年生  42.4万人(31.4%)
  • 小学2年生  37.6万人(27.9%)
  • 小学3年生  28.5万人(21.1%)
  • 小学4年生  15.3万人(11.4%)
  • 小学5年生    7.4万人(5.5%)
  • 小学6年生    3.7万人(2.7%)

6年生まで受け入れ可能となっているものの、高学年になるとクラブ活動や委員会活動そして6時限授業も増えて下校時間が遅くなります。また、高学年になると利用する児童が激減していることから、児童館に行っても同学年の子がほとんどいない状況です。

親が学童保育を利用して欲しいと願っていても、高学年の子が「友達がほとんどいないから居づらい」「家で過ごした方が楽」と考えるのは自然な流れといえるでしょう。