厚生年金だけなぜ受給額がばらばらなのか
厚生年金が幅広い金額に分布する一方、国民年金にはあまり個人差がありません。
その大きな理由は、保険料の決定方法にあります。
国民年金の場合、全員が一律の保険料を納めます。
国民年金保険料「過去の推移」
- 平成26年4月~平成27年3月:1万5250円
- 平成27年4月~平成28年3月:1万5590 円
- 平成28年4月~平成29年3月:1万6260円
- 平成29年4月~平成30年3月:1万6490円
- 平成30年4月~平成31年3月:1万6340円
- 平成31年4月~令和2年3月:1万6410円
- 令和2年4月~令和3年3月:1万6540円
- 令和3年4月~令和4年3月:1万6610円
徐々に増加傾向にあることがわかります。
これらをしっかり納めた人は満額が受け取れ、未納期間がある人はその分が差し引かれるため、そこまで受給額に差はでません。
厚生年金保険料の決まり方
一方、厚生年金は収入によって保険料の金額が決まります。
標準報酬月額や標準賞与額に18.3%をかけた金額を会社と折半して支払うため、高収入の人ほど多くの保険料を支払う仕組みです。
納めた保険料、さらに厚生年金の加入期間によって受給額が変わるため、個人差が大きくなるのです。
将来対策は早めに
厚生年金の平均は約14.4万円、国民年金の平均は約5.6万円であることがわかりました。
「本当はみんないくら受給しているんだろう?」と疑問に感じていた方にとって、この金額の印象はいかがでしょうか。
さらに厚生年金受給額のボリュームゾーンは9~10万円です。この収入で月々やりくりするのは、少し厳しいと感じる方が多いでしょう。
将来の資金を貯めるには、早めに対策することが重要です。
目標となる金額を決め、自分に合う方法でコツコツ準備をしていきたいですね。
参考資料
LIMO編集部