年金受給額を増やす方法はある?

実際の受給額を見てみると、その金額に「少ない」と感じてしまうかもしれません。

多くの方は現役時代よりも収入額が減ります。

いまから年金を増やす方法はあるのでしょうか。

年金の任意加入制度(国民年金)

年金を増やすには、「年金の任意加入制度」を使う方法があります。

これまで国民年金に加入していなかったり、未納期間があったりする方は、60歳~65歳にも国民年金保険料を納めることで、年金の金額を増やすことができます。

ただし厚生年金に加入していないことや、繰上げ受給をしていないなどの条件もあるので、しっかり確認しながら検討しましょう。

付加年金や国民年金基金を利用する(国民年金)

普段の国民年金にプラスして毎月400円の付加保険料を払うと、将来200円を上乗せした年金が受け取れます。

また国民年金基金制度に加入して年金額を増やす方法もあります。いずれも自営業者などが対象で、厚生年金に加入する方は対象外です。

厚生年金に長く加入する

厚生年金の受給額は加入月数が長ければ高くなる仕組みにあります。そのため、65歳以降でも加入を続けることでもらえる年金を増やすことができます。

ただし働きながら年金を受け取るときは、その給料によって年金の支給が停止することもあります。上限に注意しましょう。

年金の3階部分を備える

公的年金は国民年金と厚生年金の2階建てになっています。これに加え、私的年金として3階部分の年金を自分でつくることもできます。

代表的なのはiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)や個人年金保険などです。

保険料や積立金が所得控除の対象になるので、現在でも税制メリットを享受できるのがポイントです。

老後にむけて

厚生年金の平均は月額14.4万円。実際には国民年金込みで9~10万円の人が最も多いことがわかりました。

年金を増やす方法に加え、自分で貯蓄を増やす努力もしていきたいですね。

今回ご紹介した資料が、今後のマネープランを考えるきっかけとなりましたら幸いです。

参考資料

LIMO編集部