「健康経営」のメリット
それでは、企業側にとって具体的にどんな経営的メリットがあるのか。まず、健康経営に取り組むメリットは大きく分けて以下の4つです。
- 生産性・業績アップ
- 医療費等各種経費削減
- ブランド力向上
- 人材定着
生産性・業績アップ
健康経営を取り組むことの最大のメリットは、生産性の向上や業績アップです。
実際、健康経営開始の年を起点とした前後5年で、健康経営実施企業の業績と業種内平均業績とを比べた研究では、統計的に健康経営実施企業の業績が健康経営開始後からプラスに転じたという結果も出ています。
医療費等各種経費削減
社員に支払う諸費用も侮れません。休業一人あたりのコストは400万を超えるという調査結果も出ています。(※1)
この費用をゼロにするためには、社員の健康をサポートする体制を整え、先手先手で対策を講じていくことが必要不可欠なのです。
※1 年収600万円の社員が6ヶ月間休職をする場合で周囲の従業員が業務を残業で手伝うようになる休職者1人あたりのコスト
ブランド力向上
経済産業省は毎年健康経営に注力している企業を認定する顕彰制度を設けています。
経産省によると認定企業発表時のメディア露出度は年々増加傾向で、世間の関心度や健康経営推進企業の価値が年々増していることがわかっています。
特に現代の就活世代やサステナビリティに重きを置く世界のマーケットにおいて健康経営ブランドは威力を発揮すると考えられます。