株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸も、前々日に続く安値引け

2017年3月2日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,564円(+171円、+0.9%) 3日続伸
  • TOPIX 1,564.6(+11.6、+0.8%)  3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,071.0(+1.3、+0.1%)  9日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,457、値下がり銘柄数:421、変わらず:124
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4

東証1部の出来高は22億1,038万株、売買代金は2兆5,328億円(概算)となりました。前日と比べて出来高は大幅増加となりましたが、売買代金は小幅増加に止まっています。

NYなど海外市場の大幅上昇と円安進行を受けて、日経平均株価は寄り付きから大幅高で推移し、前場の早々に一時+274円高となり、大発会以来となる年初来高値更新となりました。しかし、後場に入ると上げ幅を縮小し始め、最後は前々日同様に安値引けとなる、少し後味が悪い結果となっています。

それでも、終値で19,500円台を回復したのは良いニュースだと言えましょう。なお、TOPIXも同じような値動きとなり、2月22日以来の年初来高値を付けて引けました。

東証マザーズ総合指数は9日続伸、売買代金は14日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は1億433万株、売買代金1,582億円となりました。前日と比べると、出来高はやや減少した一方で、売買代金は大幅増加となっています。出来高は3日連続の1億株超、売買代金は14日連続の1,000億円超となりました。

このような状況で、総合指数は9連騰となりましたが、これは2014年5月20日~6月3日にかけて記録した11連騰以来となります。新興市場での熱気は着実に戻ってきていますが、昨年は3月11日~7月19日まで4か月強にわたって連日の1,000億円超だったことを考えると、まだまだと言えましょう。

主力大型株が幅広く買われる中、円安メリットのある任天堂やマツダが下落

個別銘柄では、日経平均株価の寄与度が高い主力株は概ね上昇しましたが、年初来高値を付けたのは、京セラ(6971)、スズキ(7269)など一部に限られました。

また、日立建機(6305)、りそなホールディングス(8308)、オムロン(6645)、ミネベアミツミ(6479)、LIXILグループ(5938)、いすゞ自動車(7202)なども高値を更新しており、幅広い範囲で買いが優勢だったことが分かります。

一方、任天堂(7974)が続落となり、円安メリットの大きいマツダ(7261)も値を下げました。また、ソフトバンクグループ(9984)やKDDI(9433)が下落し、楽天(4755)も大幅安で引けています。さらに、薬品株では武田薬品工業(4502)が冴えない値動きとなりました。

新興市場では、Gunosy(6047)が取引時間中に連日の高値更新となりましたが、終値では下落しました。また、ドリコム(3793)やユーザベース(3966)が急騰した一方で、アカツキ(3932)などが大きく値を下げて引けています。

青山 諭志