公的年金は2階建ての構造
まずは日本の公的年金制度をおさらいしましょう。
2階建てのうち、1階部分にあたるのが国民年金(老齢基礎年金)。日本に住む20~60歳未満の全ての人が加入し、毎月一律の保険料を納めます。
そして2階部分にあたるのが、厚生年金(老齢厚生年金)です。
常時従業員を使用する会社に勤務している、70歳未満の会社員や公務員が加入できます。
保険料は収入によって決まり、納めた保険料や加入期間で年金の額が決定します。つまり、現役時代の収入によってもらえる年金額が変わるという仕組みです。
厚生年金の金額は、「平均標準報酬額×5.481/1000×加入(勤務)期間」で計算します。(2003年4月以降の加入の場合)
ただし加給年金などが加わるとさらに複雑になるため、自分で試算するのは困難でしょう。
ここでは今のシニア世代は実際いくら受給しているかについて、厚生労働省の資料からご紹介します。
まずは1階部分にあたる国民年金から確認しましょう。