クオカードは、株主優待の定番ともいえる品です。端数まで無駄なく使い切れるプリペイドカードであることに加え、コンビニや書店など多くの店舗で利用できるので使い勝手もよいですね。
投信1編集部は今回「3月末に権利確定日を迎え、株主優待がクオカード」という銘柄のうち、一番お得な銘柄はどの銘柄なのかを独自に調査!あくまでも3月末権利確定分だけに照準を合わせ、総合利回りで比較してみました。
注1:総合利回り=配当利回り+優待利回り(各利回りは年間ではなく、3月権利確定分のみで計算)
注2:2017年3月1日終値ベース
1位:ファルテック(7215)【総合利回り4.42%】
最低投資金額 143,300円
ファルテックは神奈川県川崎市に本社を置く、自動車部品・用品のグローバルメーカー。自動車メーカー向けに樹脂外装部品、電装品、純正用品などを設計・開発・生産・販売しています。モータースポーツチームのスポンサーをしているので、よく知っているという方もいらっしゃるかもしれません。同社の株を100株以上保有すると、年1回、クオカード2,000円分がもらえます(3月末の株主が対象)。
なお、期末配当は1株当たり43.33円が予定されています。
2位:学究社(9769)【総合利回り4.19%】
最低投資金額 167,200円
学究社は、進学塾「ena」を運営する企業です。前身となる学習塾が東京・国立に誕生してから40年以上の歴史を持ち、現在では首都圏・海外あわせて200以上の教室が展開されています。通っていた、お子さんが通っている、という方にはおなじみですね。同社の株を100株以上保有すると、年1回、クオカード1,000円分がもらえます(3月末の株主対象)。
なお、期末配当は1株当たり60円が予定されています。
出所:学究社2016年2月12日付「株主優待制度の導入に関するお知らせ」
3位:プロシップ(3763)【総合利回り4.01%】
最低投資金額 149,500円
プロシップは企業向けソフトウエアパッケージの開発・販売を手掛ける企業。固定資産管理システムや販売管理システムが事業の軸となっています。同社は今回株主優待を新設。3月末の株主に対して、年1回、クオカード1,000円分を贈呈するとしています(100株保有の場合)。
なお、同社の期末配当は普通配当40円に東証二部市場変更にともなう記念配当10円が加わり、合計50円が予定されています。
出所: プロシップ2016年8月17日付「株主優待制度の導入に関するお知らせ」
同社2017年1月30日付「配当予想の修正(東証二部市場変更記念配当)に関するお知らせ」
【特別番外編】4位~10位は?
3月はクオカードを株主優待とする銘柄が非常に多い月でもあります。そこで今回は4位から10位までも合わせてご紹介します(総合利回りのみ)。
- 4位 博展(2173) 総合利回り3.58%
- 5位 鳥羽洋行(7472) 総合利回り3.42%
- 6位 日本取引所グループ(8697) 総合利回り3.24%
- 7位 スズデン(7480) 総合利回り3.19%
- 8位 英和(9857) 総合利回り2.84%
- 9位 ラサ商事(3023) 総合利回り2.71%
- 10位 TOKAIホールディングス(3167) 総合利回り2.60%
株主優待を手にするための注意点
株主優待生活を楽しむためには2つ重要なポイントがあります。1つは、売買手数料が安く口座を開設するのに便利なネット証券に口座を持つこと。もう1つは、株主名簿に掲載されるタイミングで株式を購入することです。
ネット証券への口座開設は無料です。複数口座を開設し、実際に使いながら自分に合ったネット証券を見つける運用上手な方も少なくありません。
また、ネット証券各社では、口座開設のためのお得なキャンペーンを随時行っています。新しく口座を開設するなら、うまく利用したいですね。
>>ネット証券会社の口座開設キャンペーン・キャッシュバックまとめ
なお、株主名簿に株主として掲載されるためには、期末(=権利確定日)の3営業日前(権利確定日も含めると4営業日前)にあたる「権利付き最終売買日」までに株を購入しておく必要があります。
権利確定日も権利付き最終売買日も営業日ベースで数え、土日・祝日は含みません。詳しくは、以下のリンク先を参考してみてください。
>>権利確定日と権利付き最終売買日の一覧表(~2017年12月末まで)
まとめ
いかがでしたか。クオカードはコンビニや書店など、さまざまなお店で使うことができるので便利ですよね。株主優待ならクオカード!というコアなファンもいるようです。配当金も合わせてもらえるお得な銘柄をぜひ探してみてください。
LIMO編集部