伊藤園は2017年4月期の第3四半期累(2016年5月~2017年1月)決算を発表。第3四半期累計利益の通期会社計画に対する進捗が高く、株価には「ポジティブ」な印象だ。
決算ハイライト
第3四半期累計の実績は、売上高が前年同期比+3%増、営業利益が同+46%増、経常利益が同+51%増、親会社株主に帰属する四半期純利益(以下、純利益)が同+68%増となった。売上高の着実な増加に加え、粗利率の改善と自販機の耐用年数の見直しにともなう減価償却費の減少が利益を押し上げている。
会社は通期業績予想を据え置いているが、その通期経常利益予想195億円に対して第3四半期累計の進捗率は90%となり、前年同期との比較でも順調だ。市場コンセンサスに対しても88%となっている。
ここに注目!
投信1編集部では、当期の粗利率、営業利益率の改善基調が来期に向けて継続できるかに注目。また、2月から投入されている機能性表示食品が浸透するか、中期的には東京オリンピックを契機に対外的にブランド認知をすすめることができるのかも重要なポイントである。
LIMO編集部