今から考えたい老後資金対策3選
退職後の生活を見据え、今から対策を進めましょう。
真っ先に思い浮かぶ「貯金」に加えて、ぜひ取り組みたいポイントは「支出の削減」「収入の確保」「資産寿命を延ばす」です。
一つずつ見ていきます。
支出の削減
定年退職後に、一気に生活水準を下げるのは現実的ではありません。少しずつ節約術を取り入れてみましょう。
王道はスマホや電気料金プランなど「固定費の見直し」です。また子どもの教育費の目処が立っている場合は、不要な保険を徐々に減らすことも忘れないようにしましょう。
さらに大事なのは、負債を整理するという視点です。
住宅ローンが定年後も続く見込みの場合は、繰り上げ返済も視野に入れてみましょう。
ただし団体信用生命保険に加入している場合、焦りは禁物です。
同じ保障額を今から備えるとなると割高な生命保険が必要となるため、しっかりシミュレーションしてから決断することが必要になります。
収入の確保
できれば定年退職後も、長く働けることが理想です。貯金は切り崩す度目減りするので、不安に感じる側面があります。
現役時代に比べれば金額は減りますが、安定的に振り込まれる収入があると安心です。
会社に属していれば健康診断が受けられたり、健康保険に加入できたりするというメリットもあります。
あるいは資産運用などにも早めに慣れておけば、退職後も運用益を受けられるかもしれません。
これらにはスキルを磨くことに加え、健康管理も大切になります。
資産寿命を延ばす
先ほどご紹介した「資産運用」であれば、築き上げた資産の寿命を延ばすことも期待できます。
同じペースで切り崩していっても、資産運用を続けておけば複利の効果で減るスピードが穏やかになることもあります。
実際にはリスクがつきものの資産運用。退職後にいきなり始めるよりは、早めに対策するほうが効果を得られやすいことも覚えておきましょう。
おわりに
50代の貯蓄額についてみていきました。
平均額は1684万円ですが、より実態に近い中央値では800万円です。また貯蓄がある人とない人の格差も浮き彫りとなりました。
老後を見据えた対策は、早いに越したことがありません。王道である預貯金に加え、「支出の削減」「収入の確保」「資産寿命を延ばす」などできることから対策しましょう。
参考資料
LIMO編集部