50代の平均貯蓄は1684万円!一方で中央値は?

まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)」より、50代・二人以上世帯の貯蓄額を抜粋してみます。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年調査結果」

 

50歳代二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産非保有を含む)

  • 平均値:1684万円
  • 中央値:800万円

平均は1684万円ですが、中央値は800万円となっています。

平均値と中央値の違い

平均値とは、値をすべて足し合わせて対象となる数で割った金額です。

一方で中央値とは、数字を小さい順(大きい順)に並べたときの中央に位置する値です。

例で確認しましょう。5人がそれぞれ下記の貯蓄額を保有していたとします。

  • Aさん:100万円
  • Bさん:100万円
  • Cさん:100万円
  • Dさん:100万円
  • Eさん:5000万円

このとき、平均は(100万+100万+100万+100万+5000万)÷5=1080万円になります。

ほとんどの人が100万円しか持っていないのに、「平均は1080万円」と言われてもピンと来ませんよね。

一方で中央値は、100万円です。この方がしっくり来るのではないでしょうか。

貯蓄額を見る場合は、より実態に近いとされる中央値を見るとわかりやすくなります。

つまり、50代の二人以上世帯では「貯蓄額800万円」が参考になるということです。