さいごに

映画史にたくさんの革新をもたらしてきたスピルバーグにとって、はじめての本格的ミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』。

彼はオリジナルに忠実ながらも、この作品の要となるミュージカル場面をさらに磨き上げました。同時に、いまのアメリカ社会が抱える社会的な問題や残虐性をも、ていねいに浮かび上がらせています。

トニーとマリアの恋物語を味わうもよし、社会派シネマとして観るもよし。そしてもちろん、ミュージカルとして楽しんでもよし。それぞれの楽しみ方で、『ウエスト・サイド・ストーリー』を堪能してみてください。

参考資料

LIMO編集部