JTが株主優待制度を廃止
株価下落を引き起こした大きな要因は、「株主優待制度の廃止決定」です。
JTは2022年2月14日、株主への公平な利益還元のあり方という観点から慎重に検討を重ねた結果、配当などによる利益還元に集約することとし、株主優待制度を廃止すると発表しました。
JTはこれまで優待として、株式100株(1単元)以上を1年以上継続保有している株主に対し、以下相当額の商品を提供してきました。
- 100株以上200株未満保有の株主:2500円相当
- 200株以上1000株未満保有の株主:4500円相当
- 1000株以上2000株未満保有の株主:7000円相当
- 2000株以上保有の株主:13500円相当
投資家の中には、優待が目的でJTの株式を購入していた人もいるのではないでしょうか。
そういった投資家が嫌気することで、株式市場で売りが出た可能性は高そうです。
ただ、会社の説明にある通り、利益還元における株主間の公平さが高まることも期待できるので、必ずしもネガティブな材料とは言えないかもしれません。